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合宿や林間学校やめろ 「政治力」に頼る高圧的な五輪組織委

 

東京の組織委はこれまで5年間も眠っていたのだろうか?

既に2000人を超える職員を抱えながら、有効な手立てを大会2年前を切ったこの時点まで考えていなかったというのは怠慢を通り越して大馬鹿としか言いようがない。NHKでこんなことが報じられていた。

 

東京五輪でバス不足のおそれ 学校行事などに影響も

2018年10月27日NHK

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、文部科学省やスポーツ庁に対し再来年の7月18日から8月10日までの間、バス利用を伴う部活動やサークル活動の合宿、林間学校といった行事の実施時期をずらすなどの協力を、学校などから得られるよう周知を求めたということです。これを受けて文部科学省やスポーツ庁は、ことし7月、各都道府県の教育委員会や全国の各大学などに対し、協力を要請する文書を送ったということです。

全国の学校現場ではすでに学校行事や部活動の合宿などの実施時期の見直しを検討する動きも出始めていて、戸惑いの声が上がっています。

NHKの取材に対し、組織委員会は「教育関係者によるバスの予約と競合するおそれがあり、状況を事前にお知らせしたいと考えた。無理のない範囲で対応を検討してほしい。今回の要請についてご理解をいただきたい」と話しています。

また、今回の要請について担当しているスポーツ庁オリンピック・パラリンピック課は「教育関連の行事をずらすことなどを強要するものではない。バスが不足するという状況をお知らせすることで検討を進めてほしいと考えた」としています。

 

 組織委はいつも上から目線で政府を使って高圧的に自分たちの怠慢と無策を挽回しようとする。ボランティアの募集では、大学の試験を早めろとか割り当て数の学生を出せなどと文科省を通じて指令を出した。こんどのバスの件でも文科省に自治体の教育委員会に圧力をかけるよう指示した。

 

 これらの無理難題は、すべて組織委会長である森喜朗氏が政府に持ちかけたものと見られる。森氏自身が歴代総理の中で最も評判の悪かった一人であったことはさておいても、組織委の無為無策を政治的圧力で解決しようとする手法は許しがたい。

 

 またオリンピックというものの成り立ちから考えても理念に反しているとしか言えない。IOCはこの頃、オリンピックの価値として「卓越」「敬意」「友好」の3つを挙げているが、森氏の率いる組織委がやっている事は、「無能」「尊大」「圧力」の3つの価値だ

 

 組織委員会には2000人もいながら誰一人何をやっていいのかわからず、部局が縦割りで右手のやっている事を左手が知らず、職員のほぼ全員が都庁や国、企業からの出向者だから自分の本籍のことや大会が終わってからの自分の戻るポストのことしか考えていないような状態でマトモな仕事ができる訳はないじゃない。

 

NHKニュースはバスの不足について次のような解説を載せている。

 

今回の要請の背景には東京オリンピックの期間中、都内のバス会社が保有する貸し切りバスだけでは必要な台数を賄いきれないという事情があります。組織委員会は過去の大会を参考に、東京オリンピックでは選手や競技役員、メディアなどの大会関係者を運ぶのに、大型の貸し切りバスだけで1日当たり最大で2000台が必要になると試算しています。組織委員会は安全面などを考慮して日本バス協会に所属するバス会社を利用することにしていますが、都内にはこうしたバスは合わせて1400台しかありません。

 

 こんな事は組織委が結成された5年前からわかっていたことだし、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪、2016年のリオ五輪と、過去の例を調べれば選手やメディアの輸送で大体何台ぐらいのバスが必要になるのかは当然ながら明明白白だったのだ。東京組織委はリオの組織委からその経験を引き継ぐためにデブリーフィングという会議を何度かやり、そこにも多くの職員が出席していたのだが、彼らは全くのボンクラだったのだろう。

 

 2008年の北京五輪の時には、組織委は北京市と共に事前に市バス車両の更新計画を立て、大量のバスの製造を発注した。これらのバスをオリンピックの時の輸送に使い、大会終了後に古い市バスを更新したのだ。2008年以前に更新する予定だった市バス車両は使用期間を延長して2008年の五輪終了後に一斉に更新したのだ。

 

 日本人にはこのような計画性が欠けているように見える。最後にドタバタと辻褄を合わせることに関しては、日本人は世界に冠たる能力があるけれど、実は中期的な計画ですら立てられない行き当たりばったりの人たちだから行き詰まってからのブラック勤務による解決とか、高圧的に「お上」からの行政指導を出してもらってしのいでいるのではないか。

 

 森喜朗氏の余計な政治的介入と横槍によって物事を進めるようなことを「政治力」による解決だと思っている多くの日本人は、なんとアホウで心の貧しい人たちなのだろうか。

 


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