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ジャオのロンドン日記 (2) 英国人の「愛国」と日の丸

 
 ロンドンのオリンピック競技会場周辺はすごい熱気です。かつてこの国に留学していたのですが、普段は個人主義的な英国人がこれほどまとまって「愛国的」な態度を示すのは初めて見ました。
 
五輪公園駅前 写真はオリンピック公園のあるストラトフォード地下鉄駅前です。ここはロンドンの東郊で、もとは倉庫や廃棄物の捨て場になっていた貧しい地区です。移民の増加に伴い治安がいよいよ悪くなったこの辺りを再開発して、マトモな地区にしようというのがロンドン五輪の狙いの一つでした。再開発は大ショッピングモールの進出と地下鉄など公共交通網の整備で成功したように見えます。この辺りはロンドン市の中心から電車でわずか20分程度の便利な場所なのですが、黒人が多く犯罪率も高かったので住宅地としては敬遠されてきました。

旗1 これは、今日オリンピック公園内で見かけた観客たちです。英国人がこんなにchauvinisticだとは思いませんでしたが、ユニオンジャックがそこらじゅうに溢れています。口々にGo! GB! (Great Britain)と叫んでいるのですが、どうも正式名称のUK(United Kingdom)は不人気のようです。Great Britainというとブリテン島だけですから、北アイルランドは仲間外れになってしまうと思うのですが、英国人はそんなに気にせずに使っているようです。

 
英国選手が金メダルを取ると公園内は国歌God Save the Queenの大旗2合唱になります。この国が幸せなのは、王室や王制への支持が、軍備増強論や「大東亜戦争」正当化と直結したりすることなく、またユニオンジャック旗が教師の踏み絵にされないことでしょう。日本で皇室や日の丸が、まともな人たちから何となく疎まれる理由は、アホの軍人たちが始めた戦争を正当化し懐旧することに直結させたがる勢力があるからでしょう。つまり、国民に皇室や日の丸を疎んじさせているのは、その皇室や日の丸を絶対視する右翼のアホたちだ、という逆説的な関係が存在するのだと思います。

 
 したがって、右翼や大バカ市長…いや大阪市長らの余計な干渉がないロンドンで日の丸を振っている日本人は、ごく自然に自らの国旗に誇りと敬意をもっているように見受けられます。


コメント
開会式直前にも反対デモがありましたが、大会が始まると国民の熱狂にかき消されて反対派は全く影をひそめてしまいました。
おっしゃる通りロンドンっ子はそれほどオリンピック招致に熱心ではありませんでしたが、いったん始まると急に熱が高まったようです。
日本だったらもっと熱度が上がりそうな気がします。いまオリンピック招致に反対している人たちをきっちりマークして、開会式の1週間後に異端ビューしてみたいものです。節操のなさでは日本人は世界に冠たるものがありますから。
  • 趙秋瑾
  • 2012/08/04 5:38 AM
貧困地区の再開発とか、にわかユニオン・ジャッカーとか色々と良く分りますが、ロンドンの人ってオリンピック招致にそんなに賛成してましたっけ?
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