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幼児化の進む日本人、20歳で成人は無理

JUGEMテーマ:社会の出来事

〜体罰をめぐる議論を見て〜

 大阪の高校生の自殺を機に、体罰の問題が話題になっている。体罰は刑法上の犯罪であると言う弁護士先生もいれば、教育に体罰は必要と主張するヨットスクールの先生もいる。ただ、これらの議論に共通しているのは、「体罰一般」を論じるばかりで、体罰の対象となるこどもの年齢に触れない点だろう。

 幼児に対しては体罰は必要だと私は思う。4歳児がなにか悪い事や危険な事をした時には、お尻をたたくなどの体罰は不可欠である。これは動物の訓練と同じく、体罰の痛みによって危険や人間社会のマナーを知るからだ。鞭を持たずに猛獣の調教をするのは無理であり、犬の訓練にも賞罰は必須である。

 大阪の高校バスケットボール部の事件は、これとは全く異なる。体罰を受けたのは高校の生徒であり、幼児ではないからだ。幼児に体罰を以て教えこむ「危険を判断する能力」や「社会のマナー」などは、16歳から18歳の人間には既に備わっている。だから18歳で選挙権を与える国も世界には多いのだ。それにもかかわらず、体罰が必要だと主張する人は、つまりは18歳は幼児だと言っているに等しい。「高等学校」と言いながら、高等でもなんでもなく、生徒を幼児扱いにするのなら、「幼稚園」と名前を変えた方が良い。

 

 今日は成人の日であり、日本は20歳が成人年齢となっている。しかし、高校生ですら幼児扱いする教師の指導を受けた生徒が、その数年後に成人できるわけがない。私から見ると、日本の高校生や大学生は幼児性がある、というより幼児に近い。成人すれば選挙権を持ち、少年法の適用もなくなるが、それを20年という期間で完成させるつもりなら、いまの教育や教師の考え方は、人を成熟させるものではなく、全くその逆をやっているとしか思えない。

 以前、成人年齢を18歳に引き下げようと言う議論があった時に、日本人は25歳でも30歳でも成人できないという記事を書いたので、それを以下に再録する。これは当時あったJANJANというインターネット新聞に載った記事だが、JANJAN自体が泡のように消え去ってしまったので、この記事も消え去っていたものである。


25歳でも成人は無理、生涯コドモの日本人

〜法制審の成人年齢「引き下げ」は逆、むしろ「引き上げ」を〜

 

 法務大臣の諮問機関である法制審議会の「民法成年年齢部会」は2009年7月29日、国政選挙で投票できる選挙年齢を18歳に下げることを条件に、民法が20歳と定めている成人年齢を18歳に引き下げることが適当だとする最終報告書をまとめた。成人年齢を引き下げる意義については、「18〜19歳の社会への参加時期を早めることを意味し、若者が将来の国づくりの中心だという、国の強い決意を示すことにつながる」としている。

 

 しかし「成人年齢」を2歳引き下げたから日本人が早く「オトナ」になるかというと、私は全く懐疑的である。いまの若者の状態を見ると、むしろ成人年齢の「引き上げ」が必要だと思う。

 

◇「オトナこども」の蔓延する日本

 私は中国人だが、日本人は同年齢の中国人と比べて見掛けが若いし、精神的にも成熟が遅い。少し前に「シュガー社員」という言葉を聞いた事がある。日本では、大学卒業生の就職面接にまで親が付き添ってきたり、会社の残業にまで口を出す親がいるという。

 

 本人も、仕事を始めてから突然何の連絡もなしに会社を辞める、仕事場で叱ると親が会社に来て抗議する、時間にルーズで定刻通りに出勤しない、仕事よりも私事を優先し業務に支障をきたす、自立心が乏しいのに自信過剰、などの共通点を持つ若者が増えているという。(出典:Wikipedia)この言葉が広く使われたのは、文字通り「オトナにならない」実態があったからだろう。

 

 「成人」の遅れは結婚の高齢化にも現れている。日本の結婚年齢はここ30年ほど上昇を続け、25−29歳の女性の未婚率は1970年代に20%前後だったものが、今では50%を超えている。男性も30−34歳で10%前後から46%にまで上昇している。女性の場合は就業率が上がり主婦予備軍が減ったことが理由の一つに挙げられるが、それでは男性の増加の理由にはならない。

 

 未婚率の急激な上昇が80年代のバブルの頃に起きていることを考えると、仕事や遊びで楽しい時代を少しでも長く味わうために結婚を先延ばしにするのがその理由と思われる。子供や配偶者など家族を持つことに伴う責任を取りたくないのだろう。モラトリアムを続け人生の決断を下さないことは、人間の成熟を遅らせる。(これはアラサー女の私自身も含むのだが。)




 

◇人を「おとな」にさせない政府

 日本人がおとなにならない原因の1つは政府にある。

 

 このごろニートといわれる人たちが増えている。ニートとは「Young People Not in Education, Employment or Training」の頭文字 (NEET)であり、教育にも雇用にも訓練にも就いていない若者のことだ。イギリスのブレア政権の調査報告で使われた言葉が日本に入ってきた。

 

 イギリスと日本で全く違うのは、ニートの年齢層だ。イギリスでは16−18歳の若者を対象にしているのに対し、日本では15−34歳と高年齢者も含んでいる。これは日本の厚生労働省が34歳までを「若年者」としているためだ。

 

 イギリスでは成人は18歳で、ニートとは未成年者の問題であるのに対し、日本の役所は34歳のオヤジ・オバサンまで保護が必要だと認めているに等しい。このような政府の態度が、日本人が大人にならない理由の1つだろう。

 

◇幼児化を煽る日本のメディア

 日本人がおとなにならない原因として、メディアの罪も大きい。

 

 去年6月に東京の秋葉原で起きた通り魔事件をめぐり、25歳になる犯人の両親が記者会見し、被害者に謝罪した。メディアは、一人前であるはずの成人の親に記者会見させ謝罪を書き立てた。また記事でも親子関係に犯罪の原因を求めた。

 

 「東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大容疑者(25)が警視庁の調べに、両親について「あんなのは他人だ」などと表現し、強い不満を述べていることがわかった。両親との関係の断絶が同容疑者の社会からの疎外感を助長させていたと同庁はみて調べている。」(朝日新聞2008年6月18日)

 

 フロイトもどきに何でも親との関係に結びつける日本のメディアは「成人」ということを理解していないのではなかろうか。これでは、親は25歳のこどもにも保護責任があると日本のメディアが認めたに等しい。

 

 この類は枚挙にいとまがない。今年2月、静岡での交通事故の裁判で、被害者の妻が、葬儀に来て謝罪しなかったと言って被告(53歳)の両親をなじった件(産経新聞2009年2月2日)、大麻所持で逮捕された秋田大学准教授(38)をめぐり、学長が準教授のために謝罪した件、下着泥棒で逮捕された中学校教諭について三重の市教育長が記者に謝罪した件など、いくらでも見つかる。

 

 これらの犯人、被告は38歳、49歳、53歳で、いずれもれっきとした成人だ。しかし、家族や所属団体が犯人の保護監督者として「謝罪」することに、日本のメディアは何の違和感も抱かないらしい。このようなメディアの態度は、日本人がオトナになることを明らかに阻害している。

 

◇「自己責任」がもてるかどうか

 おとなの定義は、「at your own risk で物事ができるかどうか」の一点にかかっていると思う。日本語に訳せば「自らの危険負担」、今はやりのことばで「自己責任」となろうが、危険が起きた時の責任を負うだけではなく、危険や危機を事前に認識し回避する能力をもつ意味も含んでいる。成人とは、その段階まで成熟しているという社会的認定に他ならない。

 

 ところが、法制審部会は成人の定義すら覆しかねないことを言っている。最後まで委員の意見が相違して残った論点は、若者が悪徳商法の被害に遭うなど消費者被害が拡大する懸念だったという。悪徳商法などの危険が自分で分からないのなら、それは危険を認知できないということ、つまりオトナの条件を満たしていない。平和と過保護に慣れきった甘さを引きずるなら、25歳だろうか30歳だろうが、日本人は一生オトナにならずに過ごすしかない。

 

 そのいい例が、振り込め詐欺に対する対応だ。60歳、70歳の老人を詐欺から保護してあげましょうというキャンペーンは、要するに日本では老人でも自分で自分を守る術すら知らない、つまり70歳になっても大人になりきっていないという事実を明るみに出しただけではないか。

 

◇「日本人オトナ化計画」を実行せよ

 日本人を早くオトナにする即効策がいくつかある。まず大学と大学生の数を減らし、大学の水準を高めると同時に高校卒業生の就職を進めることだ。私はテレビのロボコンが大好きでよく見るが、あそこに登場する工業高校の生徒たちは考え方も話すこともしっかりしており、三流大学の学生など全く足元にも及ばない。

 

 日本の現状は三流大学卒でも高校卒より上だという間違った見方が広く行われている。レベルの低い大学に多数の若者が入り4年間無駄にすることは、結果として社会的経験の開始を遅らせ、モラトリアム人間を作る以外に何の意味もない。

 

 また、私は北京にいた頃に海外青年協力隊や植林ボランティアの日本人学生たちと何度か会ったが、彼らも「オトナ」だと思った。日本政府は成人を18歳に引き下げる代わりに、18歳の高校卒業生を言わば「徴兵」して、最低2年間、海外で援助や奉仕の平和活動に従事させるべきだ。言葉や環境の違いに苦労しながら外国で働くことは、「日本人オトナ化計画」に大いに有効である。

 

 単に成人年齢を2歳引き下げることは、「オトナ化計画」には全く無意味だ。まして喫煙飲酒はどうするのかとか、競馬の馬券購入を認めるのかのような枝葉末節の議論しかできない法制審部会は、全くの無用の長物と言うより他にない。

 

 民法で成人を20歳と定めた1896(明治29)年当時、日本人の平均寿命は40歳台だった。人生の半分近くで成人し、大人として認められたわけだ。今の日本で、どうしても成人年齢を変えたいのなら、いっそのこと80歳の平均寿命の半分、40歳で成人式を挙げたらどうだろうか。

 

 


コメント
あなたが言ってるのはつまりこういうコト。

「自分たちがアホでしょうもないのはよく知っている。それをアホと言うお前は先生にこの前叱られたじゃないか。叱られたお前に言われたくない。」

それで自分たちのアホが治るとでも思ってるワケ?
しょうもないヒト。
小学生並み。
  • 趙秋瑾
  • 2015/11/24 12:12 AM
日本人が幼稚化したのは間違いなく戦後教育とアメリカに支配されてる日本の政治家とそれが推進してきたマスコミ、教育界の責任です。
こんな何も日本の歴史を知らんような中国人に説教される筋合いはない。気づいてる賢い日本人はみんなそんなこととっくに気づいてるしアメリカに言いなりの日本政府などあてにしてないし、今や中国人にすら日本人の幼稚化をバカにされてることなどとっくに気づいてる。
バカにするでない中国人よ。それだけてめーら中国人より日本人はアメリカにてってき的に教育制度を改悪されダメにされたのだよ。それだけてめーら中国人より日本人はアメリカに恐れられていたってことだよつまりは。


  • もっちー
  • 2015/11/23 11:48 PM
人生の「師匠」は学校の先生でない事の方が多いと思います。結局は誰かの背中を見ながら自分で何かをやってみるしか進歩する(大人になる)道はないのだと思っています。
その意味で、いい店長に出会えたことはよかったですね。
読んで下さってありがとうございました♪
  • 趙秋瑾
  • 2015/01/02 4:08 PM
ちょっと前の記事ですが、とても参考になります。僕は今28歳ですが、19〜20歳の時にアルバイトした居酒屋の店長に『お前が成人するのは10年早い』と言われました。高校を出てから、暇になった僕に喝を入れてくれた一言でした。いつまでも、親が帰るまでの間、ゲームばかりしているような子だったので、そんなガキを雇おうと思えたのは、なによりもその店長さんが『大人の方』だったに間違いないのです。逆にサラリーマンの父親はなにも言ってこないので、いかに社会の中で『おやっさん』『親方』的存在を見つけていくか、人の、特に幼い成人男子のこの先の分かれ道といえるでしょう。ありがとうございました。
  • ウミガメ
  • 2015/01/01 2:45 PM
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