<< 成人年齢引き下げに男性は「賛成」、女性は「反対」 | main | 台湾の新幹線、中国の新幹線 >>

松沢神奈川県知事はいつから「お殿様」になったのか

JUGEMテーマ:煙草による被害を無くすために

禁煙条例をめぐるバカ殿のご乱心〜
 

 今月1日から神奈川県の「受動喫煙防止条例」が始まった。民間も対象にした屋内施設での喫煙を規制する全国初の条例だという。松沢成文神奈川県知事は「歴史的な一日」と胸を張ったというが、「条例の内容を把握している県民は1割に満たず、制度の周知が課題となっている」(毎日新聞)という状態のようだ。

 

 神奈川県の条例で完全禁煙が義務付けられ罰則もあるのは、学校、老人ホーム、映画館、集会場、公共交通機関、神社、寺院、教会、運動施設、公衆浴場、百貨店、金融機関、図書館、博物館、美術館、動物園、遊園地、保育所、病院、薬局、官公庁施設だ。

 

 このうち保育所や病院などは施設の性質上、禁煙もやむをえないと思うが、老人ホームに住む喫煙者は一体どうするのだろう。また学校といっても小中学校だけではなく、喫煙年齢の学生もいる大学も含むのだから奇妙な話だ。また後述するように警察の取調室も禁煙になるという。ヘビースモーカーの容疑者は、一服のタバコをエサに誘導尋問されるだろう。どこから見てもこの条例は松沢知事の「思いつき」から出たことにしか見えない。

 

 一方で日本たばこ(JT)は煙の出ない煙草を5月から発売するという。これは、「たばこの葉が詰まった専用カートリッジに、プラスチック製のパイプを装着して利用。葉を細かく刻むことで空気に触れる面積が増え、火をつけずに吸い込むだけで味と香りを味わえる」もので、「古くからある嗅ぎたばこを応用して数年かけて開発した」ものだそうだ。(東洋経済201047日‎)


 去年の秋に市民ニュースのJANJANに「嫌煙運動のファシズム化に抗議する」という記事を書いたが、JANJANが経営不振でサイトを閉じてしまったため、ブログに転載する。その趣旨は「喫煙室や喫煙所をしっかり作る事が分煙化に一番効果があり、ヒステリックに禁煙を強制するのは人口の30%もいる喫煙者のライフスタイルの圧殺に他ならない」ということだ。松沢知事のような思いつきによる条例制定は、江戸時代のお役人サマが町人に無理な規則をおしつけるのと何の選ぶところもない。選挙で選ばれたか否かと関係なく、民主主義を標榜する国の政治家として資質に欠けるとしか言いようがない。

 

喫煙者の権利を守れ!〜嫌煙運動のファシズム化に抗議する〜

 

 最近、浜松へ出張する機会があった。2時間も新幹線内でタバコを我慢し、ニコチン切れにな浜松喫煙所1った私は駅前でまず喫煙所を探した。しかし、浜松駅の周辺はどこを見てもタバコを吸っている人はいないし、喫煙所のサインもない。30分ほどウロウロした挙句にようやく見つけた喫煙所は、地下におりてかなり歩いた、ちょっとした広場の隅のわかりにくい場所にあった。もちろん駅からそこまでに喫煙所の場所を示す表示など一つもなかった。

 

 浜松には「市民マナー条例」という、喫煙所以外の公共の場所でタバコを吸ってはいけないという決まりがある。灰皿の後ろにはその旨が日本語のほか英語とポルトガル語でご丁寧に書いてある。しかし、市の決まりを、他から来た人や外国人にも守らせたいのであれば、なぜ喫煙所の位置をはっきり表示しないのだろうか。


 これは浜松市だけのことではないし、表示の不備だけのことでもない。この問題の根は、喫煙者に対する非喫煙者の全体主義的な態度と、禁煙を宣言すれば文化的だという自治体の安易な態度にあるのだ。

 

◇ 「嫌煙が文化的」という誤解

 この原稿を書いているときに産経新聞に「禁煙後進国ニッポン」という論説が出た。禁煙法が出た台湾に行ってきた記者が書いたこの記事は「嫌煙文化人」が陥りやすい欠点をみごとに取り揃えた文章なので引用する。

 

 (日本では)関西の大手私鉄5社はまだ分煙レベル。朝夕のラッシュ時のみ全面禁煙という駅が多い。(中略)全国に約3万6000ある公立小中学校で、敷地内を全面禁煙にしているのは66%。100%実施という都道府県は秋田、茨城、静岡、福井、滋賀、和歌山の6県にすぎない。(中略)受動喫煙の防止措置を求める健康増進法が施行されて6年5カ月もたつのにこの状況では、子供たちがかわいそうというものだ。 米がん学会の試算によると、来年1年間に世界で、喫煙が原因で死亡する人は約600万人。年間死者数の1割に当たり、受動喫煙の犠牲者も20万人を下らないという。まともな為政者なら躍起になって、喫煙を国内から追放しようとするだろう。台湾のように。(中略)禁断症状を伴う喫煙は中毒、病気なのである。(1022日産経新聞)

 

l         「まだ分煙レベル」という言い方は、分煙より禁煙が文化的だという価値判断を含んでいる。

l         「敷地内を全面禁煙」と「受動喫煙の防止」というイコールで結べないことをすり替えている。

l         教師にも喫煙者が多いのに、なぜ「敷地内全面禁煙」にしなければならないのかということに全く疑問を呈していない。

l         台湾のように法で喫煙を追い出そうという態度を「文化的」だと断じている。

l         喫煙が病気なら、喫煙者は病人である。病人はいたわるものであって追放する対象ではない(!?)。

 

 実事求是を旨とすべき記者が、現実に疑問を持たず、自分のケチな価値尺度で物事を断じ、気に食わない者を追放しようという記事を書くのは編集権の濫用だ。

 

◇ 禁煙条例より喫煙場所の確保が先決

 禁煙主義者にタバコの害を挙げさせたら、五十でも百でも箇条書きにする事ができるだろう。癌や心筋梗塞の発生率、不妊、低体重児出産、受動喫煙の害、におい・・・・。でも喫煙者のほとんど全員がそんなことはよく知っているのだ。私だって小児のいる所や混んだレストランでタバコは吸わないし、妊娠したらタバコは一時はやめるだろう。

 

 いま一番大きな問題はタバコの害そのものではなく、タバコの害を錦の御旗として日本に三千万人もいる喫煙者を無視し、喫煙者用の施設を整備することもなく、その権利を条例や規則で圧殺しようという点にあるのだ。

 

 新しいオフィスビルへ行くと必ず障害者用のトイレがフロアに一つは設置されている。またバリアフリーに気を配った設計のところも多い。その一方、オフィスのどこかにきっちりと喫煙所を作っている会社や役所は極端に少ない。どの職場でも4−5人に一人は喫煙者がいるはずだ。その数は、障害者用トイレやバリアフリーの恩恵を受ける人より絶対に多いはずだ。それなのに多くはビルの裏口の横に申し訳程度に灰皿を置いたり、或いは3畳ほどの薄暗い物置のようなところを「喫煙室」と名づけている状態で、まともな喫煙施設と言うには程遠い。。

 

 バリアフリー化が進む一方で、なぜ喫煙者用施設の整備は進まないのか。一つの答えは、多数派の非喫煙者にとってバリアフリーは善であり、喫煙は悪だからだ。多数派の身勝手な善悪感によって30%の同僚、同胞を見捨てるのは全体主義以外の何物でもない。

 

 喫煙者の人数を考慮して喫煙所が整備され、初めて訪れた人にも喫煙所の場所がすぐにわかれば、オフィスでも街中でも野放図にタバコを吸う人は激減するだろう。この問題の解決はひとえに、喫煙者の人口比率に応じて喫煙室・喫煙所の整備を行い、非喫煙者がタバコの煙や臭いを感じないで済むようにすることに尽きる。逆に言えば、禁煙条例を安易に作るだけで喫煙施設を省みない無責任な自治体やヒステリックな喫煙の害の主張は、何の役にも立たないということだ。

 

◇ 低い喫煙率は「文化的」か

 中国では女性の喫煙率は3パーセント前後ときわめて低い。北京に住んでいた時、バーでタバコを吸っているとそのスジのお姐さんと間違われて男が寄ってきたことも一度や二度ではない。OECDのデータでは韓国女性の喫煙率は4.6パーセント、日本は12.4パーセントと、東アジアの女性の喫煙率はきわめて低い。

 

 喫煙率が低いのが「文化的」ならばアジアの女性が世界でもっとも文化的であり、(英国は22%、ノルウェー24%、オーストリア32%。)ヨーロッパがもっとも「非文化的」な地域だといえる。しかしこれはウソだ。喫煙率はフルタイムで働く女性の比率と正比例しているのであって、中国が文化的だということではない。つまり女性の社会進出が遅れ女性の地位が低い「後進国」では女性の喫煙率が低いだけの話だ。

 

◇ 法的な疑問

 神奈川県では「公共的施設における受動喫煙防止条例」が施行されるため、警察でも取調室をすべて禁煙にするという。ヘビースモーカーの容疑者を取り調べるときに、長時間タバコを吸わせないことは拷問に等しい。タバコを吸わせてやるからと言われて誘導尋問に応じてしまう容疑者がいないと言い切れるだろうか。容疑者に食事をさせないで長時間取り調べることが人権問題であるのなら、ヘビースモーカーにタバコを吸わせないことも全く同様だということを何故無視するのだろうか。

 

 足利事件で自白の誘導や取調べ方法の妥当性が問われている中で取調室を禁煙にするのは、足利事件の教訓を無視し、禁煙は文化的だという誤った西洋崇拝の尻馬に乗っただけではないか。日本の憲法には、強制、拷問若しくは脅迫による自白は証拠とすることができないと書いてある。神奈川県の条例は憲法の規定に反する行為を誘発しかねない危険な悪法である。

 

 江戸の「粋」の化身とも言うべき助六は廓でも大人気、髭の意休をやり込めて「キセルの雨が降るようだ〜」と見得を切る。これを見て「喫煙は不道徳だ」、「こんな歌舞伎は教育的でない」と嫌煙家たちが言うのであれば、それこそ無粋の極みだろう。寛容の欠如は「粋」を殺すだけではなく、ファシズムそのものであることを、ヒステリックな嫌煙主義者たちは知るべきである。

(以上は2009年JanJanに掲載されたものの再録です。)


コメント
>貴女のいっている「頭数で保障される制度」というのは、おそらくファシズムとかナチズムとか呼ばれたもの

民主主義というのは、法学の理論から言っても頭数で保障された制度なのです。基本的人権の尊重などは、自由主義(リベラリズム)の原理ではありますが、民主主義の原理ではないと言うのが現代の法学で(大学の法学部で)教えることです。ですからおっしゃるような下品な事が多数決で決議されればそれを強制するのが民主主義です。この点で民主主義にあまり幻想を抱かれない方がいいと思います。
もっとも日本人は女性の人口の方が多いので、男性が恥ずかしい格好で出歩くことになりそうな気がしますが・・・

>エネルギー量換算で食料の約30%が食べられることなくムダに廃棄されています」といいますが、それがいったい何だというの・・・

これはあなたの「牛丼を外で食べない人は、牛丼屋の開設や維持・管理になんの負担もしてません」というコメントに対するお返事です。牛丼を食べない人も莫大な農家の補助金を税金として拠出しているのですが、税金がムダに捨てられていると言う現状にも、「何の負担もしてません」とおっしゃるのなら、それは認識の誤りと言うだけの話です。

>「設けよ」と社会に命ずるのじゃなくて・・

もちろん社会に命令などしていません。自治体に命令しているのです。喫煙者が30%いれば、地方税の30%は喫煙者が支払ったものですから、当然の権利として自治体に要求しますし、自治体側は当然の要求として受容すべき問題です。現実のキャッシュフローに沿った話ですから、何の不思議もありません。
  • 趙秋瑾
  • 2010/06/20 11:25 PM
>だからしっかりした喫煙場所を設けよ

「設けよ」と社会に命ずるのじゃなくて、まず貴女が「設けましょう」と喫煙者仲間に呼びかけ、貴女たち自身が身銭を切って、関係ない人の邪魔にならない何処かに設ければいいだけの話です。
  • 2010/06/16 10:15 AM
>民主主義というのは頭数で保障される制度です。

あはははははは。

じゃあ、例えば
日本の人口の大多数を占める『日本人』、しかも、そのうちに半数を占める男性が
「在日中国人女性は、下半身丸出しで外出すること!」
と主張したら、それは「民主主義」的に正義なんでしょうか? 貴女は、それにしたがって下半身裸で外を歩けますか?(貴女にも分かりやすよう、あえて下品な例にしました)

民主主義ってのは人権(個人の自由と尊厳)を実現するための制度です。
ですから、民主主義における「多数決」というのは、当然「人権」を侵害するものであってはなりません。

貴女のいっている「頭数で保障される制度」というのは、おそらくファシズムとかナチズムとか呼ばれたものですよ。



あと、「コンビニのお弁当とかファーストフードの残り物を中心に、エネルギー量換算で食料の約30%が食べられることなくムダに廃棄されています」といいますが、それがいったい何だというのでしょう?

いえ、「質素・倹約」を美徳する日本人としては眉をひそめたくなる現実ですが、日本人皆が食べものを残さず食べるようになると農家が栄えるのですか??

そもそも、それと喫煙の是非とどういう関係が????
  • 2010/06/16 10:13 AM
>スナックで飲んだからといって必ずしも駅や電車で吐いたりはしませんが、外で煙草を吸えば必ず周りの人間は副流煙をすわされます。一緒にするのは少々無理ですよ。

だからしっかりした喫煙場所を設けよ、というのが私の主張ですから、「必ず周りの人間は副流煙をすわされ」るというのは的を射ていませんし、真実でもありません。

>別に、牛丼を外で食べない人は、牛丼屋の開設や維持・管理になんの負担もしてません。

随分楽観的なお答えだと思います。コンビニのお弁当とかファーストフードの残り物を中心に、エネルギー量換算で食料の約30%が食べられることなくムダに廃棄されています。今回の民主党の農家の保障制度のみならず農業に対する莫大な税金のつぎ込みの結果についてあなたは余りに無知かつナイーブだと思います。

>こういう物の言い方は端的にいって下品です。それが正しい主張なら人数なんて関係ないはずです。

民主主義というのは頭数で保障される制度です。幼稚園程度の政治しかできない民主党でも国民の多数が投票したから政権の座にこびりついているわけです。あなたの言うのは結局「民主主義は下品だ」ということです。この点ではおっしゃることにかなり同感ですが・・・
  • 趙秋瑾
  • 2010/06/16 1:13 AM
>駅や電車で吐いたりするかもしれないのに、なんで出てきてまで飲むの?

スナックで飲んだからといって必ずしも駅や電車で吐いたりはしませんが、外で煙草を吸えば必ず周りの人間は副流煙をすわされます。一緒にするのは少々無理ですよ。

>なんで、牛丼屋のチェーンとかあるわけ?

別に、牛丼を外で食べない人は、牛丼屋の開設や維持・管理になんの負担もしてません。

でも、たとえば道路に喫煙所を設けると当然、煙草をすわない納税者にも負担が生じますよね? 
なんで、私が、貴女の個人的な趣味嗜好の代償を負担しなければならないのですか?
JTが全額負担します、ってんなら別に私は構いませんが。


最後に

>日本の人口の30%を占める喫煙者から見ると

こういう物の言い方は端的にいって下品です。それが正しい主張なら人数なんて関係ないはずです。
貴女について
「日本の人口の大多数を占める『日本人』、しかも、そのうちに半数を占める男性から見ると……」
って言うのと同じですよ。そんなこと言うヤツはダメだって、貴女は思いませんか?
  • 2010/06/15 2:02 PM
非喫煙者様
コメント有難うございました。
日本の人口の30%を占める喫煙者から見ると、あなたのコメントは以下の理不尽な論理と同じです。

「なんで、スナックとかバーとかあるわけ?自宅で飲めばいいじゃない。駅や電車で吐いたりするかもしれないのに、なんで出てきてまで飲むの?え、我慢できない? 好き好んで中毒になってなにいってやがるんだ」

というのと何ら変わりありません。また、

「なんで、牛丼屋のチェーンとかあるわけ?自宅で作って食べればいいじゃない。チェーン全体で賞味期限切れで捨てる食材がすごーくたくさん出るのに、なんで出てきてまで食べるの?え、我慢できない? お弁当作って持って来ればいいのに好き好んで横着してなってなにいってやがるんだ」

というのとも同じです。だから、あなたのコメントは非喫煙者一般の感想としては結構ですが、それ以上の何も語っていません。
  • 趙秋瑾
  • 2010/06/14 3:37 PM
「非喫煙者に煙を吸わせることなく、喫煙者が紫煙を楽しめる環境作り」

だから、自宅の自室で吸ってればいいじゃん?
なんで公共空間に出てきてまで吸ってるんだ? え、我慢できない? 好き好んで中毒になってなにいってやがるんだ、というのが非喫煙者の感想なんですよ。
  • 非喫煙者
  • 2010/06/14 10:10 AM
矢部様
コメント有難うございました。
窓際OLはこのところ会社でこき使われていてブログの更新もままならない日々で、お返事が遅れました。お詫びします。
矢部さんの議論はタバコを吸わない人へのタバコの害の話と、喫煙者自身への影響の話の二つが混然としています。ですから最後に「今後発生するであろう数億人の死者について責任が持てますか?」とおっしゃられても、「それは私の責任じゃありません」とお答えするしかありません。

煙草を吸う人がその害で死ぬのなら、むしろ勝手に死なせてください。酒を飲んでその害で死ぬのも同じことだし、排気量が1000CCもあるような大型バイクが好きで、それで事故って死ぬのも同様です。これはそれぞれのライフ・スタイルで人生の一部なのですから、それを危ないから止めなさいというのはお節介だと思います。

私たちに止められるのは、タバコを吸わない人に対する煙の害だと思います。そのために喫煙所をしっかり作って、非喫煙者に煙を吸わせないようにするのが一番合理的な解決法だというのが私の議論の結論です。

あと、いくつかデータに関して反論します。
大気汚染については、私は北京でずっと仕事をしていましたから、日本人とは切迫感が違うのだと思います。百メートル先すら見えなくなるあのスモッグは、空気中の微粒子が原因でしょうけど、微粒子があそこまで飛ぶなら目に見えない有害物質が同様に浮遊していると考える方が自然だと思います。WHOの報告の孫引きですが、以下のような記事がありました。
「世界保健機関の報告書によると、大気汚染による死亡者数は年間300万人である。これは交通事故死(年間100万人)の3倍にあたる。医学誌『ランセット』が2000年に発表した調査結果は、フランス、オーストリア、スイスの大気汚染による死亡者数は3か国合計で年間4万人を超えるとしている。このうち、クルマの排気ガスが原因で死亡した人の割合は半数近くにのぼる。」
http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/ecoeconomyupdate2002-13.html
矢部さんもデータの使い方が我田引水になっていないとは言えない様に思います。

また、自動車の排気ガスを吸って死ぬのは、酸素がないからではなく、一酸化炭素のせいです。排気ガスの成分は窒素、二酸化炭素が主ですが、少量ながら酸素が含まれています。ただ一酸化炭素があっという間にヘモグロビンと結びついてしまうので死ぬのです。その一酸化炭素は空気中に撒き散らされ、全ての人が吸わされているのですから、煙草の害とは比べられません。

「後進国云々」をカッコつきでかいてあるのは、これは一般的な話ではなく、女性問題に関しての「後進国」の意味だからです。一般的な開発途上国での喫煙について述べたのではありません。

COPDに関する罹患率は議論の分かれるところですが、いずれにせよ喫煙者がかかるのであって、最初に書いたように、私の文の趣旨が「非喫煙者に煙を吸わせることなく、喫煙者が紫煙を楽しめる環境作り」という趣旨から外れますので、ここでは議論するつもりはありません。
  • 趙秋瑾
  • 2010/06/09 10:08 PM
気になったので追記ですが、

> 癌や心筋梗塞の発生率、不妊、低体重児出産、受動喫煙の害

COPDが抜けているのが老婆心ながら心配です。喫煙者・非喫煙者ともに認知率の低さが問題視されています。

肺がんの罹患率は喫煙者の6人に1人といったところで、まあロシアンルーレットで負けなければいいという生き方もできるかもしれませんが、COPDは喫煙者の2人に1人が罹患しますのでご確認ください。
  • 矢部雄司
  • 2010/06/07 1:18 PM
ヘビースモーカーの同僚を若くして失って(つまり私が見殺しにしたのですが)以来、禁煙運動に参加している者です。

> 自動車の排気ガスは、排気管に口を当てて呼吸すれば5分で死ねます。

酸素がないのだから当然です。実のところ、最近の自動車の排気ガスは、一般に指摘される大気汚染物質だけなら都市部の大気より少ないようです。自動車メーカーの言う「走る空気清浄機」というのはさすがにオーバーかと思いますが。

> 大気中に放出される致死性のガスが原因となって毎年どれだけの人が死亡しているでしょうか。

推計では1500人くらいのようです。受動喫煙が5000人くらい、能動喫煙が10数万人でしたか。自動車はどうなんだと言うならば、むしろ交通事故の6000人を問題にするほうがはるかに筋がいいのではないかと考えます(犠牲者の年齢構成を含めても)。私もこちらは重大な問題だと考えております。

先進国の大気の質はどんどん綺麗になっていっています。東京では四大公害の頃から一貫して大気の質は改善されており、特にこの10年間では各種有害物質の濃度が半減しています(http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/kansi/yugaitaiki/yugai.htm)。昨年度は光化学スモッグ警報がたった1回しか出ていないはずです。これは劇的な成果と言っていいのではないでしょうか。このように、大気汚染はきちんと改善されています。自動車産業もそれなりに社会的責任を負い、諸問題の解決に奮迅しているように見えます。その間タバコ産業が何かしましたか? 社会の批判に対して、ただ愚痴と煙を垂れ流していただけではないですか。

大気汚染が高リスクであるというのが人々の「間違った思いこみ」であるというのは、各種の医療関係の学会や団体が指摘するところです。例えば国際対がん連合のリリース:

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20080828#p2
> ・ 豊かな国では、飲酒よりストレス(57%)や大気汚染(78%)のほうが大きなリスクと見なされている。しかしながらストレスががんの原因になるとは認識されていないし大気汚染は飲酒に比べれば僅かな寄与しかない。
> ・ 一般論として、全ての国の人々は、過体重などのようなよく知られたがんのリスク要因でも自分でコントロールできるものより、大気汚染のような自分がコントロールできないものをがんの原因と認めたがる。

つまり我々は病気の原因を自分ではなく他人のせいにしたいのです。喫煙者は、仕方がないことなのかもしれませんが、とりわけそのバイアスが強いように思われます。

実のところ、このところの経済発展で公害問題著しい中国ですら、大気汚染より能動喫煙のほうが多数の死者を出しているのです。

他のご主張についてもため息しか出ませんが、きりがありませんので一点のみ、後進国云々について。日本以外のアジア各国や、アフリカ諸国のタバコの蔓延については今非常に重大な問題になっております。タバコ産業が潤沢な資金でロビー活動を繰り広げており、分かっていても止められないそうです。

どこの国でも、一度肺がん等が増えて社会問題として認知されなければ規制がかからないようで、それはさながら病気になって医者に怒られてからやっと禁煙する喫煙者のようでもあります(「癌や心筋梗塞の発生率、不妊、低体重児出産、受動喫煙の害、におい・・・・。でも喫煙者のほとんど全員がそんなことはよく知っているのだ」とおっしゃるのは絶対に嘘ですね)。悲しいことにこの流れは、タバコ蔓延の4段階としてモデル化までされています。日本はやっと第3から第4ステージに入ったあたりでしょうか。

喫煙は世界の死因の第3位から、最近第2位に上がったところだと聞いております(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2208.html)。数十年後には第1位になるようです。あなたは今後発生するであろう数億人の死者について責任が持てますか?
  • 矢部雄司
  • 2010/06/07 12:13 PM
>喫煙研究者さま、
>(麻薬と煙草とは)毒性の違いのみで、単なる中毒です。

そう、おっしゃるとおりです。違いは、いまの日本の法律で合法かどうかということだけで、中毒であることに違いはありません。しかし、私の論点は煙草を吸う人が日本に4千万人ぐらいいることなのです。私を含め喫煙者に対して「煙草は麻薬と同じ中毒です」と改めて言うことは何の意味もありません。私の言ってるのは「煙草」というものの特性の議論ではなく、日本の人口の3分の1ぐらいいる喫煙者の生活の問題なのです。ですから、ここで「中毒」などと言い出すのは的外れですし、何ら議論に資するものではありません。

また「毒性」に関して言えば、煙草の煙は吸っても死にはしません。その一方、街中をたくさん走っている自動車の排気ガスは、排気管に口を当てて呼吸すれば5分で死ねます。こんな致死性のガスが野放しにされているのは、車の利便性が排気ガスに勝ると主張する自動車産業及び車の持ち主たちの「利権団体」のためです。大気中に放出される致死性のガスが原因となって毎年どれだけの人が死亡しているでしょうか。

あなたは「毒性」と「利権団体」という二つの点から私に反論を仕掛けましたが、以上に書いた理由で、このどちらも全く説得力がありません。強い致死性のガスを全く野放しにする「利権団体」に加担しつつ煙草の害を説くことは、ナイフの所持を禁止する一方で核爆弾を容認すると公言するのと同じことです。

小有所志、大有所忘(小に志すところあって、大に忘れるところあり。小さなことに夢中になるから大きなことはちっともわからない)という淮南子の言葉をあなたに差し上げます。
  • 趙秋瑾
  • 2010/05/06 1:15 AM
嫌煙者は規制好き
嫌煙者は規制が大好きです、圧倒的多数をもってしても「禁煙居酒屋」が経済的に成り立たせない=経済的に支配できないので規制に頼るしかない経済弱者なのだろうと想像します。高級レストランでは禁煙がデフォルトであることは当然知りません。
規制に頼るしかないレベルと言うことでしょう。そしてそれは事業者は基本的に拒否しているということで。灰皿の掃除代をケチりたい独占企業(=鉄道事業者)は嫌煙を歓迎することでしょう。

神奈川県では条例により商業施設の喫煙所は撤去されています。個人的には撤去されたのだから「どこでも吸って良い」ということであり、嫌煙者がそれで困ればいいと思ってしまいます、どうせ強制力はないですから。吸殻をどこにでも捨ててもいいということを保障した条例だと。(やりすぎると歯向かわれるのでそれはそれなのでしょうが)


健康増進法にしろ「受動喫煙」が問題になっていますが、「匂い」を感じる程度では検査機で成分を抽出できません。健康は全く関係ないのです。(個人的には匂いの問題だと思っているのでそれはそれでいいんですが、それを認められない程度に頭が悪いとは想像できます)

なので「(実質問題ないけど)どう法律・条令を犯すか」ということが西部劇的な扱いとして面白いと思うんですがいかがでしょうか。
  • wood
  • 2010/05/05 10:15 PM
麻薬を趣味と言わないように、喫煙は趣味とは言いません。毒性の違いのみで、単なる中毒です。
喫煙は文化と言いますが、肥大化した利権団体にとっては、とても都合のよい言葉です。
中国は一度麻薬で国を滅ぼし掛けた歴史があります。種類は違えど煙草も同じようなものです。現にアメリカでは年間40万人、日本では年間8万人が喫煙原因で死亡しています。歴史から学ぶ者こそ賢者です。悪習を文化と言うのは、口だけ達者な、目の前の欲望に勝てない愚者のすることでしょう?
  • 喫煙研究者
  • 2010/05/04 9:54 PM
ヤニ女フェチさま、
イギリス人の友達は8割以上とは言いませんが、半分以上はスモーカーです。
そう、おっしゃるとおり、特にイギリスの「いい女」にはスモーカーが多いですね。

ただ、中国では女性、特に若い女性はタバコを吸う人はホントに少ないです。学歴の高い女性には、お酒を飲んだときに吸うなんてひとは結構いますが、普通の人、特に田舎の女性は全く吸わないといっていいでしょう。これはやはり中国で女性が低く見られてきた習慣が残っているからだと思います。
  • 趙秋瑾
  • 2010/05/02 12:40 AM
人口の3割しか居ないわけ無いだろ

成人だけだと8割はいるぞ

非喫煙者は少数派だぞ!!

未成年・後期高齢者・知的障害者・ニート・引き篭もり・貧乏人・虚弱体質・精神年齢が低い

以上のやつらくらいだよな、吸わないの。

あとブサイク女。

美人は100パーセント喫煙する。
  • ヤニ女フェチ
  • 2010/05/01 3:10 PM
プラモデルさま、Think BIG !!

>工作机と椅子、塗装用のコンプレッサーを設置しろと叫んでみるべきですね。

場所は道路や駅じゃないでしょうけど、たとえば地域のコミュニティ・センターなどにこういうものを備えるべきだと叫んでみるのは当然じゃないでしょうか。現実に、そういう公共施設に楽器演奏用の防音室があったり、ウェイトトレーニング用の器械があったりするのですから、何の不思議なこともありません。

あとは頭数でしょうね。タバコを吸う人は総人口の25-30%、つまり3-4千万人いるわけですから、そのライフスタイルを守れという声も大きいです。でもプラモデル好きの人口もかなりいると思いますよ。イギリスにいた時に、鉄道趣味の人たちが集まってヨークシャー州の田舎に模型じゃなくて本物の鉄道を作ってしまったのに乗りに行きました。「趣味」っていうと、個人の家で模型をレールで走らせる感じですが、ホンモノの蒸気機関車を休みごとに交代で運行する人たちを見て、趣味の力ってすごいわと思いました。

タバコも一種の「趣味」ですが、趣味人はもっと力強く、声を大きく上げるべきだと思います。
  • 趙秋瑾
  • 2010/04/16 11:33 PM
>プラモデルの例で言えば、他の人にメイワクをかけないでプラモデルを作れる場所を自宅以外の場所にも確保してほしい、ということに尽きると思います。

あはははは。

プラモデル作りを趣味としてる人間は、社会に対して、趣味を同じくしない人たちに対して、そんな要求をしようなんて、これっぽちも考えたりしませんでした。

これは、私たちの権利意識が低いせいなんでしょうね。

私たちも、道路の脇や駅のホームの端に、工作机と椅子、塗装用のコンプレッサーを設置しろと叫んでみるべきですね。
喫茶店には、必ずプラモデル製作用の個室を設けろとか。

楽器の演奏が趣味の人たちや、ボディビルが趣味の人たちも、同じように、同様の主張すべきなんでしょうねえ。
レストランには防音の演奏室を設けろとか、図書館の隅にバーベルやダンベルやベンチを備えておけとかとか(笑 
  • プラモデル
  • 2010/04/16 10:06 AM
プラモデルさま、(お名前がわからないので、失礼ながらこう呼ばせていただきます。)
>そんなわけで、私も彼らも、道路や映画館や図書館やレストラン・喫茶店などでプラモデルを作ろうなんてしません。

これはタバコに関しても全く同じだと思います。小さいこどもとかタバコのにおいが嫌な人の近くではタバコを吸おうなんて思いません。映画館や図書館ならどこかに喫煙室を作ればいいのであって、客席や閲覧室でタバコを吸いたい訳ではありません。映画館や図書館にもトイレはあります。トイレも客席や閲覧室とは隔絶して作られています。喫煙室も同じことです。

レストランについては、その種類によると思います。前に引用した石原都知事の言うとおり、お寿司屋さんのようなところでタバコを吸うのは好ましくありませんが、煙ムンムンの焼肉屋さんとか焼き鳥屋さんで食後にタバコを吸うなというのは理に適わない気がします。(こういう場所なら有機溶剤を使ってプラモデルを作ってもだいじょうぶじゃないかとも思います。)

プラモデルの例で言えば、他の人にメイワクをかけないでプラモデルを作れる場所を自宅以外の場所にも確保してほしい、ということに尽きると思います。
  • 趙 秋瑾
  • 2010/04/15 5:25 PM
私は趣味でプラモデル(プラスチック製の組み立て模型)を作ります。
私の友人たちの中にも、同じ趣味を持つ者が多くいます。

プラモデルを製作するときには、接着や塗装のために、悪臭がして健康にも害のある有機溶剤を用いることがあります。これは、燃えやすいので、火事の原因になることもあります。

そんなわけで、私も彼らも、道路や映画館や図書館やレストラン・喫茶店などでプラモデルを作ろうなんてしません。
そもそも、そんなこと考えつきもしません。


……って、こういうこという書くと
「喫煙は、伝統のある立派な、大人の文化であり、プラモデルとは違う(→つまり、プラモデルなんて幼稚な趣味)」
「喫煙者は、人口の30%もいる。プラモデル愛好者の人口より多い(→少数派のオタクと一緒にするな)」
って言われそうですが(笑
  • 2010/04/15 11:30 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
セブンスター・グッズ・コレクション #14
ライターシリーズ第七弾。そして、前のライターとどこが違うのか問われると困るのも同じ [・・・/]縦のラインがイカすってことで [あははっ/]これも未使用、未開封 [ふんっ/]〜 関連ブログ 〜エルエル...
  • 禁煙中
  • 2010/04/12 10:47 PM
calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
  • 松沢神奈川県知事はいつから「お殿様」になったのか
    禁煙中 (04/12)
  • 海賊版は永遠に不滅です!? 〜現実の問題〜 (5)
    文理両道 (12/16)
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM